創刊の辞 光あれ!

2006年5月号 連載 [隗より始めよ]

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「あるがままにものを見る。それには少しの勇気がいる。物陰に潜んでいてはまわりが見えない。『できない』百の理由でなく、『できる』針の穴をさがす無邪気がいる」 そう謳った「FACTA宣言」(98ページ参照)は、紙メディア不利の時代にあえて新雑誌を創刊するわれわれの初志を述べたものである。ジャーナリズムも初心に返って、事実(「FACTA」はそれを意味するラテン語)をひたすら追うことを使命にしたい。手にする武器はメディアの支配力でも言葉の暴力でもない。 理性、それのみである。 われわれのめざす雑誌は三つの「i」から成り立っている。 第一は「インテリジェンス」(知性)。現代人はモノも労働も知識も広義の市場で交換する経済社会に生きている。好むと好まざるとにかかわらず、常に「見えざる手」の市場原理に貫かれているから、個人の暗がりに閉じこもって既得権を守るだけでは ………

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