2006年5月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
阪神タイガースの親会社、阪神電気鉄道の株式が村上ファンドに買い占められて半年。有効な対抗策が何一つ打ち出せないまま5割近くを村上ファンドに握られ、「無策の策」と揶揄されてきた電鉄経営陣の中には諦観ムードが広がっている。 株主総会までのカウントダウンが進む中、村上ファンドの保有株の買い取り交渉は三井住友銀行などを仲介役に水面下で続いており、ホワイトナイト役の名前もいくつか浮上しているが、株価がネックとなって具体化していない様子。 事実上の経営権を握った村上世彰氏周辺からは「有能な人材がいない」という声も聞こえており、大半の取締役は自らの首筋に寒さを感じるという。関係者からは「誰が敵で、誰が味方かすらも見えてこない」という愚痴も漏れてくる。 頼みの綱はタイガース上場という村上氏の提案を大ブーイングで吹き飛ばした阪神ファンのパワーが蘇ること ………
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