2006年6月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]
親欧米のウクライナが旧宗主国ロシアとエネルギー供給をめぐって火花を散らしているが、黒海東部のグルジアと東欧圏のモルドバにも波及、ロシアとワインで衝突している。ロシアは3月末、グルジア産とモルドバ産のワインの半数以上に有害物質が発見されたとして両国産ワインの輸入・販売を禁じ、その後、対象品目をコニャックや発泡ワインなどにも拡大した。ロシア側は「あくまで消費者を守るため」として、ロシアに出回る「模造品や不良品を撲滅したい」と強調しているが、グルジア、モルドバ両国とも親米路線を掲げ、ロシアの世界貿易機関(WTO)加盟に異議を唱えているだけに、政治的な報復措置だと反発している。 グルジアでは農相ではなく国防相がワイン問題担当に指名されたが、テレビのインタビューで「これを機にロシア以外の市場開拓を進め、逆にワイン業界の収益増大を目指す。ロシア人は失 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。