2006年7月号 連載 [人事 HUMAN FACTOR]
関西経済連合会の次期会長にダイキン工業の井上礼之会長が確定的となった。ダイキンは長らく住友金属工業の系列企業に見られてきた。独自のステイタスを確立したい井上会長にとって、マスコミが注目する関経連会長は願ってもないポスト。周知の通り関西財界は関西電力と住金の2強が率いてきた。住金をライバル視する関電が、ダイキンが会長会社になることに反発することが予想された。ひと頃、次期会長に大丸の奥田務会長の名前が浮上したのは、微妙な形勢を忖度した関西財界人が打ち上げた観測気球だった。しかし、大丸では力不足との声が強く、関電出身の秋山喜久関経連会長も「後任は井上氏しかいない」と漏らし始めた。決め手となったのは、ダイキンによるマレーシアのOYLインダストリーズの買収。同社は北米を中心に大型エアコンの製造・販売を手がけており、ダイキンは2320億円を投じた大型買収 ………
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