財務省49年組のバトル

2006年7月号 連載 [人事 HUMAN FACTOR]

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 財務省で、「次の次の次」の事務次官をめぐるバトルが繰り広げられている。今年夏に細川興一次官が退任して後任に藤井秀人主計局長が昇格、さらに藤井氏の後任主計局長に就く津田広喜官房長が、その次の次官となるところまでは固まっている。 問題は津田氏の次の次官で、これまでは小泉首相に5年以上も仕えた丹呉泰健首相秘書官と杉本和行総括審議官の昭和49年入省コンビが1年ずつ次官を務めるとの観測が有力だった。 ところが、ここへ来て、「49年組の2人が次官になれば、50年組、51年組が割を食うことになりかねない」(財務省幹部)との反発が起こり、「やはり49年組からの次官起用は1人にせざるをえない」(同)との見方が強まっている。 丹呉氏は首相官邸の評価こそ高いものの、昨年の政府系金融機関の統廃合問題などでは財務省が深手を負う事態を回避できず、OBなどから不満が漏れる。 一方 ………

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