2006年7月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
03年6月に、経営難から自己資本不足に陥ったりそなホールディングスは、公的資金の投入を受けて実質国有化されて以来、公的資金返済を最優先課題に位置づけて経営再建に取り組んできた。この間、大手銀行などが「りそな吸収」を検討したが、巨額の公的資金がネックとなり実現には至らなかった。 ところが、06年3月期連結決算でりそなが過去最高益を計上し、約2兆9千億円ある公的資金残高についても、細谷英二会長が「3~4年で完済する」と語ったことで、りそなの周辺がにわかに騒がしくなってきた。 りそなへのアプローチを強めているとみられるのが、三井住友フィナンシャルグループ。規模で三菱UFJグループやみずほグループに水を開けられた三井住友だけに、りそなはのどから手が出るほど欲しい相手。また、旧大和銀行と「兄弟関係」にある野村ホールディングスも虎視眈々、りそなとの距離を縮め ………
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