またも労使紛糾かファイザー日本法人

2006年7月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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 昨年末、労働組合の反発で300人の営業部員リストラ計画(指名解雇)が頓挫した、世界最大の製薬会社・米ファイザーの日本法人。だが、最近になって、またぞろリストラ計画が浮上。今年2月に急遽、社長に就任した岩崎博充氏は「首切りはしない」と全国の営業拠点を行脚しているが、社内の疑心暗鬼を払拭できないようだ。 前社長のソーレン・セリンダー氏は昨年末、新薬発売が遅れていることを理由に、営業部員を指名解雇する方針を打ち出したが、これは日本法人の事情を汲まずに米本社の意向に従ったものだったため紛糾。労組が米本社に直訴するや、米本社はセリンダー氏の首を切った。 そこで白羽の矢が立ったのが岩崎氏。専務から関連財団法人のトップへ異動し、会社人生を終えようとしていた矢先だった。岩崎氏が起用された理由は「日本人だから」だ。 しかし、米本社の融和策に暗雲が漂い出した ………

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