経済失政で地方選大敗。起死回生の望みは金大中訪朝だが……。
2006年7月号 GLOBAL
5月31日に行われた韓国の統一地方選挙で、盧(ノ)武(ム)鉉(ヒヨン)政権は有権者から「不信任」を突きつけられ、予想以上の与党惨敗に終わった。「有権者の審判は過酷だった。残すは廃墟の後片づけだけだ」。盧政権下では親政府系紙に変貌した感のある元在野紙「ハンギョレ」(6月1日付)が、こう書くほど記録的な大敗だったのである。 16の主要市長・道知事選挙で、与党ヨルリン・ウリ党は地盤の全羅北道知事を抑えただけだった。残りはハンナラ党がソウル市長をはじめ12市長・知事を席巻。民主党が2、無所属1と他の野党勢力も健闘した。得票率(比例代表の広域議会議員選挙)でも、ウリ党は21・6%、ハンナラ党53・8%とダブルスコア以上の与党惨敗だった。 与党の敗因は何なのか? 産経「主張」(2日付)は、盧武鉉政権の性急な「過去否定」や極端な「改革政治」、日米と摩擦を起こした「自 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。