首相官邸が安倍に囁く。手だれの「飛車角」を取り込め、と。
2006年7月号 POLITICS
「『麻垣康三』に加えて山崎さんも、二階さんも与謝野さんもいる」。自民党総裁選のプロデューサーを自任する幹事長・武部勤。ポスト小泉候補に7人を並べる。昔の親分、前副総裁・山崎拓への気配りはご愛嬌。玄人好みの経済産業相・二階俊博と金融兼経済財政担当相・与謝野馨を早くから挙げていたのが目を引く。 二人へのほめ殺しは武部の独断ではない。官房長官・安倍晋三の後継指名戦略を描く首相・小泉純一郎の腹心、政務秘書官・飯島勲のオウム返しだ。安倍は超派閥の当選5回以下の議員94名で「再チャレンジ支援議員連盟」を旗揚げし、走り出した。中堅・若手層の厚い支持は読み通り。小泉官邸は安倍新政権の盤石の新体制構築までもにらんで動く。「今回は総理のご配慮で京都の……」。5月31日、首相官邸での経済財政諮問会議。二階は小泉に一礼した。「迎賓館だろ」と与謝野が茶々を入れる。影が薄 ………
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