2006年7月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
「再チャレンジ推進会議」といえば、ポスト小泉の一番手を走る安倍晋三官房長官が議長を務める政府の会議。この会議が中心となって、安倍氏が唱える格差是正策を取りまとめたが、役人ばかりを集めているため、さながら「御前会議」のようだ。 推進会議には官僚トップの二橋正弘官房副長官をはじめ、財務、総務、外務、経済産業、国土交通などほぼ全省庁の局長クラスが顔を揃えるが、民間人は一人もいない。それゆえ、打ち出されたプランは、国家公務員のフリーター採用枠創設や再起業への政府系金融機関の融資など、「役人のアイデア」の域を出ないものとなった。 官僚サイドの安倍評は「のみ込みが速く、決断も速い」と上々だが、裏を返せば、安倍氏は取り込みやすいということになる。推進会議の目的は、主要省の大臣経験がない安倍氏に、官僚を使いこなす訓練の場を提供することにあったようだ。官 ………
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