2006年7月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
元日本共産党政策委員長で元参議院議員の筆坂秀世氏が、長い沈黙を破って今年4月、新潮社から『日本共産党』を上梓。すでに7刷り11万部を記録し、各界の話題を呼んでいる。筆坂氏は03年6月に女性へのセクハラを通報され党の役職を解任、議員辞職していた。04年11月に同党の機関誌「前衛」に論文が掲載され復帰したかと思われていたが、05年7月に離党した。 共産党は「党からの転向者」として断罪し、不破哲三元議長など幹部が「反批判」の論文を相次いで発表し、「赤旗」で「反筆坂」キャンペーンを張っている。「転向者」とは共産党世界では最大の犯罪者の別名である。 だが、この著作は、これまでの「反共(産党)もの」とは異なり、いわゆる暴露本ではない。不破議長が北朝鮮の拉致問題で判断ミスを犯したことなどを批判しているが、全体としては「入党の初心を貫く」立場から、共産党の実像(例 ………
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