2006年7月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
全国200万人の組合員を抱える農協は、来年の参院選に全国農業協同組合中央会(全中)の山田俊男専務理事を擁立することを決め、自民党に公認申請した。農水省出身の現職議員、福島啓史郎氏も出馬表明しており、同じ票田を奪い合うことになる。農協初の独自候補となる山田専務理事は富山県出身で早稲田大学卒。全中のエリートコースを歩み、自民党や農水省だけでなく各界に幅広い人脈を持つ。農水省では上野博史農林中金理事長ら歴代次官、局長と極めて近い関係にある。 ムシロ旗を掲げて自民党本部に押しかける農協運動の近代化を図り、農水省と協議しながら政策決定に参画して行く現実路線をリードしてきた山田専務理事の手腕を評価する向きが、自民党、農水省にも少なくない。 それだけに戸惑っているのが農水省。現職OB議員を抱える面子を捨てて、内々に福島議員に出馬見送りを打診したが、あっ ………
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