2006年8月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
ブログやSNS(ソーシャルネットワーキングサイト)など、消費者自らが口コミで商品やサービスを広めるインターネットサイトを利用して企業がPRを行うケースが増えている。一方で、ソニーがウォークマンPRのブログでのヤラセ投稿をユーザーから暴かれ“炎上”(サイト閉鎖)に追い込まれるケースが目立っている。
日本最大のSNS「mixi(ミクシィ)」でも、NTTドコモによるキャンペーンがスタート後10日あまりで炎上する不祥事が発生した。
6月12日、ドコモはmixi公認のコミュニティを開き、CMでも大々的にPRする同社の「プッシュトーク」のキャンペーンを行おうとした。CMで起用中のアイドルタレント「KAT─TUN」も参加して対話に加わる予定を匂わせていたが、ユーザーの意見や質問を無視して強引に話を進めようとする管理人の姿勢が怒りを買い、掲示板はクレームで手が付けられない状態に。23日で閉鎖されてしまった。ネット企業であるはずのドコモによる、とんだ「ネット音痴」ぶりが露呈してしまった格好だ。