2006年8月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
産業再生機構の支援を受けて経営再建中のダイエーだが、再建どころか漂流から空中分解しそうな雲行きである。再建のために「今期の既存店売上高を3%増やす」との目標を打ち出しているが、3月は前年同月比とんとん、4月は1%減、5月も2%減と苦闘が続いている。 再生計画の主眼は、衣料品や日用雑貨は外部の専門店に委託し、自らは食品に特化することだが、食品は他の業態を含めた競争が激化し、これまで好調だった食品スーパーさえ減収減益に追い込まれるありさまだ。ダイエーは昨年12月に、東京・三軒茶屋にコンビニと食品スーパーを融合させた「フーディアム」を開店させた。話題を呼んだもののコンセプトが曖昧なせいか、当初計画の販売額に到達していない模様。「再建の起爆剤」という期待があっただけにこの現実は厳しい。 それ以上にダイエー再建を困難にしているのは、「無能で無責任な首脳 ………
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