安倍vs.麻生、谷垣では擬似総裁選どころか、茶番にもならない。自民党にとって破局への第一歩……。
2006年8月号 POLITICS [サプライズ]
8月のお盆明けまで一時休戦ムードの「ポスト小泉」政局は、北朝鮮のミサイル連射で一気に緊迫した。 その1週間前、小泉純一郎首相は訪問先のワシントンで、ブッシュ米大統領から「北朝鮮はテポドンを撃つかもしれない」と警告されたが、周囲に「ブッシュはああ言ったけど、俺は北朝鮮は撃たないと思う」と漏らしていた。「直感」という名の根拠なき楽観には恐れ入るしかないが、それくらい能天気でなければ、米メディアも呆れたプレスリーの物マネという醜態をさらすはずもないだろう。もっとも小泉は「自分はついている。プレスリーの旧宅に行った時に撃たれていたら、格好悪かった」とうそぶく有り様で、悪びれるふうもない。 対照的に、株を上げたのは安倍晋三官房長官だ。安倍は6月半ばからミサイル発射の可能性を記者会見で繰り返し警告し、米政権中枢とも頻繁に電話で情報交換を重ねていた。 ………
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