光ファイバー貸出料めぐりNTTと総務省が化かし合い

2006年8月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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 NTTの光ファイバー網の貸出料金をめぐって、総務省とNTTが化かし合いを演じている。事の発端は6月9日の日経新聞朝刊。「総務省はNTTの光ファイバー網を他の通信事業者に貸し出す際の利用料金(回線接続料)を大幅に引き下げる方向で検討に入った」と報じた。記事は算定方式の見直しにより「現在の半額近くになる可能性もある」と指摘。現在、家庭への引き込み線は1本あたり月額5074円だから、仮に半額なら2500円前後になる。 現行料金でさえ「実態は60%以上ディスカウントの出血大サービス」と訴えてきたNTTだけに、日経報道に過敏に反応。「総務省に確認したが『報道されたような事実はない』との回答を受けた。株価に大きな影響を及ぼす案件だけに大変遺憾」と火消しに躍起になった。NTT役員からは「日経の広告は全部切れ」と過激な文句が飛び出したという。 しかし、火のないところに煙は立たな ………

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