2006年9月号 連載 [人事 HUMAN FACTOR]
来年10月に任期満了を迎える山口信夫東京商工会議所会頭(81)の後任人事が難航しそうだ。意中の人は「佐々木幹夫三菱商事会長(68)であることは明らか」(山口氏周辺)といわれているが、佐々木氏本人はもちろん有力OBも「経団連副会長のほうがメリットは大きい」。連結純利益が5千億円に達し、国内産業界ではベスト10に入る同社にとって、中小企業の団体である東商の政策と三菱商事の考えは一致しないことが多く、真面目な佐々木氏が板ばさみになりかねない。仮に話があっても「受けないだろうし、受けてもらっては困る」というのが同社の統一見解。そうなると田中順一郎三井不動産会長(76)に要請せざるをえないが、「本人も会社も全くやるつもりはない」と関係者はそっけない。 ………
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