2006年10月号 DEEP [ディープ・インサイド]
日本肥満学会、日本高血圧学会など生活習慣病に関連する八つの学会が昨年4月にまとめた「メタボリックシンドローム」(内臓脂肪症候群)の診断基準が思わぬ逆風を受けている。基準は、臍に合わせたウエストまわり(腹囲)が男性85センチ以上、女性90センチ以上ならば危険とし、これに加えて高脂血症、高血圧、高血糖の危険因子が二つ以上あればメタボリックシンドロームと診断するというものだが、特にウエストまわりをめぐって、国内外から批判が噴出しているのだ。 大櫛陽一・東海大学医学部教授(医療情報学)によれば、「男性の体型が女性より大きいという医学常識から見ても不思議な基準になっており、この基準を発表した日本肥満学会の論文には多くの『ねつ造』が見られる」という。 一例を挙げると、教授らによる全国の健診結果を分析した健康基準範囲から検証してみると、メタボリックシン ………
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