日本原子力産業協会会長 今井 敬氏

世界で原発見直し日本も13基新設急げ

2006年11月号 BUSINESS [インタビュー]

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 ――このところ、米欧諸国に原子力発電所を新設する動きが続いています。 今井 そうです。世界的に「原子力ルネッサンス」と言われるほど、「脱・原発」から「原発回帰」への動きが出ている。背景に、原油や天然ガスの価格高騰があります。世界的に油田開発のペースが落ちる一方、中国が経済の拡大とともに輸入を急速に増やし、30年後にエネルギーの輸入依存度は80%になると言われている。インドなども加えた需要の拡大はすごい規模で、原油価格は1バレル=60ドル前後で高止まりするでしょう。天然ガスも、石油より産地が多く、中国の自給率も高いが、価格は石油に引きずられる。というわけで、米国はブッシュ大統領が約30年ぶりの原発新設を表明した。米国では、天然ガスは産地からパイプラインで直送するので、非常に安かった。原子力は割高でしたが、最近の原油と天然ガスの価格高止まりで逆転し ………

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