保守党の若手党首キャメロンに比べ、華やぎに乏しく「内輪の人間しか信じない」狭さも。
2006年11月号 GLOBAL
英国のトニー・ブレア首相(53)は、おそらく3期目の半ば、来年5~7月ころには、10年間務めた首相の座から退くだろう。この約200年間でみると、マーガレット・サッチャー政権(1979~90年)に次いで2番目の長期政権となる。ブレアはサッチャーと並んで、過去30年間に英政界に君臨した2大巨頭の一人と位置づけられよう。 ブレア首相の退陣表明はもとから予想されていた。2年前の総選挙の前に、ブレア首相は05年から始まる3期目の任期に意欲をみせる一方で、4期目については退陣を示唆していたからだ。以来、首相の退陣時期をめぐる憶測が飛び交うようになり、今年に入ってからは、世論調査で与党労働党の支持率が野党保守党に追い越されるのに伴い、一段と乱れ飛んだ。 長く財務相を務め、最有力な後継者と目されるゴードン・ブラウン(55)の支持者も、党首交代の時期にきたと説いてまわるようにな ………
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