2006年11月号 連載 [人事 HUMAN FACTOR]
三井物産の次期社長は多田博副社長(61)か副島利宏専務(59)に絞られた。槍田松瑩(うつだしようえい)社長(63)が来年6月で退任して軸足を財界活動に移せば、多田副社長の昇格が有力だが、続投した場合は年齢が若い副島専務が有利と見られる。同社を揺るがしたDPF(ディーゼル排ガス浄化装置)問題が解決したことで「攻めに打って出るべきだ」という意見が社内に満ちてきたが、それには人心一新によってムードを変えることが必要だ。 多田副社長は鉄鋼原料部門の出身で攻撃的なタイプ。調整型の槍田社長とは経営スタイルが異なるため、2人のコンビはバランスがよい。一方の副島専務は現在、中国総代表だが経営企画部部長を経験しているため全社に精通している。幅広い分野で事業展開している総合商社のトップは、センターラインである経営企画部を経験している人が多いことから、副島専務を推す ………
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