2006年11月号 連載 [人事 HUMAN FACTOR]
大阪府の太田房江知事に対する関西財界の不満が頂点に達し、ついに見切りをつけた。財界の希望する経済施策が一向に実現しないからだ。再選は当然ありえず、財界はすでに別の候補擁立に動いている。 梯子を外された太田知事は参院選出馬を検討している。ただ、関西財界に切り捨てられたことが明白になるのはプライドが許さない。財界側も横山ノック前知事の対抗馬として無理を言って担ぎ出した経緯があるだけに、「名誉ある撤退」の道筋を用意するべきだという声が一部から上がっている。 酔っ払ってカラオケで熱唱し、ストレスを発散している太田知事。最後には「みんな私の苦労を分かってくれない」とぶちまけて涙とか。 関西財界ではいま、自民党と折衝して参院選の枠に押し込む役割を誰がやるか、押し付け合いを演じている。 ………
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