真価問われる「改革エンジン」

2006年11月号 連載 [CHALLENGER]

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 安倍新政権における最大のサプライズ人事は、政策研究大学院大学教授・大田弘子氏(52)の経済財政担当相への抜擢だ。 「お友達内閣」「論功行賞内閣」と揶揄される中で、大田氏の入閣は新政権に対するマーケットの評価を確実に高めた。組閣直後の9月27日の日経平均株価の終値は前日比390円も上昇。前日のニューヨーク市場が史上2番目の高値を記録した好材料もあったが、「大田氏入閣で100円は上昇幅が広がった」(大手行ディーラー)との見方さえある。小泉政権で大胆な不良債権処理を進めた竹中平蔵氏の構造改革路線が継続するメッセージとして受け取ったのだ。 大田氏は竹中氏の引きで、経済社会総合研究所の客員主任研究官から内閣府参事官に抜擢され、審議官、局長級の政策統括官へと駆け上がった。竹中氏の下、改革のエンジン役を担う経済財政諮問会議で調整役を果たした。郵政民営化など小泉 ………

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