モナ・細野「不倫」で発覚「JR無料パス」の実態

2006年12月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]

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 民主党の細野豪志代議士とニュースキャスター・山本モナ氏の不倫報道では、細野議員が不倫旅行に「JR無料パス」を利用したことが指摘された。「パスで入場したが、別途乗車券を買った」と細野議員は収束を図るのに躍起だが、「JR無料パス」とはどんな制度なのか。

 全国どこでも、新幹線(グリーン車)や寝台車が乗り放題という国会議員の特権の一つで、1年間の有効期限と国会議員番号が印字されたカードを改札で見せればよい。国政調査の際に利用でき、プライベートでの利用は認められないが、法律での明確な規定はない。駅員もチェックまではしないため、正確な利用状況は、JRも衆参両院も把握できていないという杜撰な管理が実態だ。だから、細野議員の“言い訳”を調査することは不可能なのだ。

 国会議員は①JR無料パスのみ②JR無料パスにプラス東京と地元選挙区間の月3回往復の航空クーポン③月4回往復の航空クーポンのみ、の3パターンから選ぶことができる。

「家族旅行でも当たり前のようにパスを使っている」(参院議員秘書)という声もある。この特権に関して、衆院では約3億7500万円、参院では約1億9400万円がここ数年、同じ額で予算計上されている。これは87年のJR発足の際、衆参合わせて6億円という数字をはじき出し、以降の議員定数減や料金改定で変更された額だ(国鉄時代は国鉄側が負担)。だが、予算作成は事実上ドンブリ勘定である。

 さらに、「文書交通通信滞在費」も月に100万円支給されている。

   

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