2006年12月号 連載 [人事 HUMAN FACTOR]
省昇格が確実となった防衛庁では4年目に入ったドン・守屋武昌事務次官の後任人事がかまびすしくなってきた。来夏までに交代するとみられ、候補は北原巌男防衛施設庁長官(昭和47年入庁)、西川徹矢官房長(同年警察庁入庁)、大古和雄防衛政策局長(48年入庁)、飯原一樹経理装備局長(49年大蔵省入省)の4人だが、衆目一致する人物はいない。北原は防衛施設庁談合事件が尾を引き、省昇格法案の審議でも批判の矢面に立つ。西川は警察庁時代の思い出話に明け暮れ、防衛政策には疎い。大古は一時最有力と目されたが、毎夜の酒がたたって国会答弁でも呂律が回らない。飯原は防衛医大出身医官の早期退職問題をめぐる会議で「国立大の滑り止めで入った連中だから忠誠心がないのは仕方ない」と発言。「外様の評論家」と猛反発を食らった。 まさに、どんぐりの背比べ。消去法でゆけば、人柄と政治家の受けが ………
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