西田外務審議官は失脚?

2006年12月号 連載 [人事 HUMAN FACTOR]

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 外務省の西田恒夫外務審議官(政務担当・昭和45年入省)が安倍政権下で居場所がなくなっている。週刊誌が報じた同氏のオフレコ発言「安倍(晋三首相)さんはゴーマン」「塩崎(恭久官房長官)は独善的」「世耕(弘成首相補佐官)はバカ」に官邸が激怒、とりわけ安倍首相は「これほどとは……」と絶句したという。 それでなくても西田は10月の安倍訪中韓に同行を許されず浮いていた。首相の外国訪問には、政務担当外務審議官の同行が慣例となっている。実際、小泉純一郎前首相の最後の訪米に西田は同行している。そもそも西田は総合外交政策局長時代、国連安保理常任理事国入り問題で、小泉をその気にさせながら米国の反対で信を失った。 このため、先の北朝鮮のミサイル発射による国連安保理非難決議の採択問題では蚊帳の外に置かれた。谷内正太郎外務事務次官(44年)は西田だけでなく、担当局長の河 ………

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