TOKYO MXが始めた別内容の同時放送の実験。08年「解禁」と意気込むが、スポンサーは難色示す恐れ。
2006年12月号 BUSINESS
携帯電話などのモバイル(移動体)端末で、クリアなテレビ映像が楽しめる「ワンセグ」が好調だ。端末発売は昨年12月、放送開始はこの4月なのに、出荷台数が年内200万台を突破するのは確実、放送・通信融合サービスの「旗手」として通信キャリアの期待の星となっている。だが、放送事業者に言わせると「ビジネスとしては2008年以降が勝負」という。なぜビジネスチャンスが2年後まで訪れないのか。旧態依然たる放送事業者の「広告収入依存ビジネス」がのしかかっているからだ。 社団法人「電子情報技術産業協会」(JEITA)によると、8月末時点のワンセグ端末(携帯電話一体型のみ)の出荷台数は約173万台。初号機(KDDI「W33SA」三洋電機製)発売から1年足らずで、200万台に迫る勢いを見せているわけだ。 ちなみに2000年12月開始のBSデジタル放送受信端末は、100万台到達まで丸1年かかった。03年12月 ………
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