2006年12月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
官僚の天下りを舌鋒鋭く批判している朝日新聞だが、なんと同社の大物OB記者が自ら政府系金融機関に就任して、関係者らの批判を集めている。この記者は、村田泰夫・元編集委員。経済部デスク、論説委員などを歴任した後、退職までの約10年間、農政担当の編集委員を務めた。政府の多くの審議会にも委員として名を連ねる「御用ジャーナリスト」として知られた存在だった。 村田氏は05年に朝日新聞社を定年退職。即座に同年4月1日付で、農林漁業金融公庫の理事に就任した。公庫の高木勇樹総裁は、村田氏とは昵懇の間柄。朝日新聞の週末版「Be」で、村田氏が高木総裁をヨイショする「提灯記事」を載せたこともある。異例となる人事は、高木総裁のスカウトによる、という見方がもっぱらだ。 企画・広報担当の理事として村田氏の年収は2千万円近く、潤沢な交際費も使える。人事に対してだけではなく、村田 ………
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