2006年12月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
佐川急便グループの国内貨物専用航空会社ギャラクシーエアラインズと日本航空が共同運航(コードシェア)を開始したが、その提携は呉越同舟にすぎないことが早くも露呈した。 陸運の佐川にとって「国内線はあくまで練習台であって、究極の狙いはアジア路線への進出」(幹部)。世界規模で陸→空→陸を継ぎ目なく自社便で結ぶ「インテグレーター」(国際統合物流企業)への脱皮を目論むからだ。背景には国内市場の成熟化もある。国内で経験を積み、2009年の羽田空港再拡張後は国際ビジネスに打って出るのが佐川の悲願でもある。 一方、日航の狙いは出遅れた国内貨物専用便の確保。今は旅客機の腹に積む「ベリー便」しかない。自社で貨物専用機を飛ばそうにも政府から枠がもらえないため、やむなく佐川の話に乗って国内線での共同運航を要求。佐川は「荷はすべて自社で確保する」と渋ったが、整備や運航 ………
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