2007年1月号 DEEP [ディープ・インサイド]
本誌前号のスクープ記事「特捜が斬り込む『原発汚職』」が報じたように、東京地検特捜部は東京電力の原発をめぐる利権構造の捜査を進めているが、立件の「Xデー」が07年の年明け早々になる可能性が強まってきた。06年8月から始まった関係者の事情聴取は、佐藤栄佐久・前福島県知事の収賄事件で一時中断していたが、前知事起訴後の11月14日に再開し、財務資料の分析なども続けているという。 捜査のターゲットは、東電の荒木浩元会長とされている。02年の原発トラブル隠し発覚で福島、新潟両県の原発計17基がすべて停止に追い込まれた際、東電は運転再開に向けて中央政界や福島で工作を繰り返したが、その中心になって動いたのが荒木元会長周辺と目されているからだ。 運転再開のために「安全宣言」を出すなどしたのが当時の平沼赳夫経済産業相で、運転再開に最後まで抵抗したのは佐藤前知事。関係者 ………
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