検察を追われた北島特捜副部長辞任の真相

2007年1月号 DEEP [ディープ・インサイド]

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「えっ重病だったんじゃなかったの?」との驚きの声が、北島孝久・元東京地検特捜部副部長の弁護士開業に対して出ている。 北島氏は「将来の検事総長候補」といわれた有望株。海千山千の関係者から自供を引き出す政治家絡みの疑獄事件の捜査のうまさに加え、法務省刑事局という法務官僚の保守本流部門も経験していた。ところが、「検察のエース」北島氏は06年夏、副部長の要職にありながら突如辞任。「末期がんらしい」「白血病だと聞いた」「アル中では」といった噂が流れた。そのため、重病説のあった北島氏が今秋、弁護士として活動を再開したことに驚きの声が上がっているのだ。 北島氏の辞任の真相は、どうも検察内部の対立にあるようだ。内部関係者がこう説明する。「上司と衝突し、思わず口をついて出た『辞任』の一言を上司が逆手に取り、翌日から退職を迫った。しかし、路線対立で副部長を退 ………

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