「夢真」が信じがたい失態決算発表後に配当取り消し

2007年1月号 DEEP [ディープ・インサイド]

  • はてなブックマークに追加

 日本技術開発へのTOB(株式公開買い付け)の失敗で一躍有名になった夢真ホールディングス。作図の業務請負という地味な業態から出発した同社だが、ゼネコンの勝村建設を傘下に入れるなど、M&A(合併・買収)路線をひた走った。最近はテレビ朝日「サンデープロジェクト」のスポンサーにもなり、知名度はいまや全国区だ。 その夢真が決算発表を行った後に期末配当を取り消す(2円配当予想を0円に訂正)という信じがたい失態を演じた。11月17日に予定していた決算発表も同20日に延期されたうえ、肝心の中身は間違いだらけ。みすず監査法人が精査し直す過程で、配当しようにも原資がないことに気がついたという。 ダボハゼのように買収を繰り返したため、夢真の06年9月期売り上げは415億円と、前期の6.5倍まで膨張。急激な戦線拡大に管理が追いついていなかった。監査法人も、業務停止処分を受けていた ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。