支持率急落の安倍政権に助け舟。参院選向け地域振興策の目玉作り。
2007年1月号 BUSINESS
「いざなぎ景気を超えた」とは言うものの、国民に景気拡大の実感はない。株価はもたつき、安倍内閣の支持率は急落気味だ。このままでは来夏の参院選で一段と苦戦しかねないと、危機感を抱く政府・自民党は、地域振興策の目玉作りに動きだした。仕掛けの実動部隊は、OB知事が急増し、地方閥を拡大中の経済産業省である。景気回復に取り残された地方の「再チャレンジ作戦」が、参院選のカギを握るかもしれない。
11月末、甘利明経産相の号令で開かれた「企業の戦略的立地促進等を通じた地域産業活性化に関する関係省連絡会」は、最近の経産省の勢いを象徴していた。集められたのは、経産省の責任者である地域経済産業審議官は当然として、総務省官房総括審議官、文部科学省官房総括審議官、厚生労働省職業安定局長、農林水産省農村振興局長、国土交通省総合政策局長、計6省の局長クラスだ。 地域活性 ………
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