2007年1月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
キリンビールがワインや焼酎大手のメルシャンを「友好的TOB(株式公開買い付け)」で買収すると発表したことで、ビールなどの酒類業界に再編気運が高まってきた。 新たに誕生するキリン・メルシャン連合は、ワイン市場の約24%を占めてトップとなり、シェア15%で2位のサントリーを引き離すことになる。また、アサヒビールと激しく首位争いを演じているビール系飲料(ビール・発泡酒・第3のビールの合計)に対してはすぐに影響するわけではないが、酒類売上高ではキリン・メルシャン連合がアサヒを抜いてトップに立つ。 キリンの攻勢を受けて、アサヒとサントリーの対応策として取り沙汰され始めているのが、ビール3位のサッポロビールの買収説だ。サッポロはビールでは劣勢だが、ワインはシェア8%ながらも、これまでアサヒやキリンを上回ってきた。 サッポロを買収すれば、サントリーはワインで ………
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