2007年2月号 連載 [人事 HUMAN FACTOR]
昨年6月に就任した松下電器産業の大坪文雄社長(61)の後継レースで、早くも3役員が頭角を現している。先頭を走るのは、北米でプラズマテレビ販売を指揮する山田喜彦・北米本部長(55)。ジリ貧だった松下のノートパソコン事業を立て直し、その功績で04年、北米のトップに就任。プラズマテレビの主戦場でシェア40%を確保した。温厚だが押しは強く、英語でのプレゼンテーションも得意だ。 追いかけるのは、藤田正明・パナソニックAVCネットワークスの上席副社長(55)。伝統的に社長を輩出するAV(音響・映像)部門が強力に推している。朴訥とした風貌だが安定感があり、部下の信任が厚い。累計で4千億円近い資金をプラズマテレビに投ずる肝っ玉の大きさが売りだ。 ただし、2人ともまだ決め手不足。薄型テレビ市場で年率2倍の成長を維持してきた松下だが、最近は液晶テレビとの競争で苦戦。頼みと ………
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