韓国サムスンの「日本食い」したたか戦略

家電の花形、液晶やプラズマで世界を席捲。投資も技術も日本の「隙」につけ込む。

2007年2月号 BUSINESS

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「日の丸半導体」を蹴散らし、半導体売上高で世界2位に躍進した韓国のサムスン電子。今度は液晶などの薄型テレビのビジネスでも、半導体にならった「勝利の方程式」の実践に邁進している。「ライバルが苦しい時ほど好機」と果敢な投資を行うのがその「解」だが、薄型テレビでは「したたかさ」も武器に据えた。その姿は、韓国のトップ財閥、就職したい企業ナンバーワンというスマートさから一皮めくれば現れる「もう一つの顔」につながっている。 数年前までぶどう畑だった場所に、今では液晶ディスプレーパネルや関連部品を生産する協力会社の工場が立ち並ぶ。韓国中部、忠清南道の湯井にあるサムスン電子の「LCDクラスター」だ。東京ドーム約50個分の敷地(約250万平方メートル)内に2010年までに約20兆ウォン(約2兆6千億円)を投資する巨大事業だ。 昨年11月初め、ここにソニーの中鉢良治社長の姿 ………

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