2007年2月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
少子高齢化や健康食品などの伸長に押され、市場規模が縮小している大衆薬。製薬各社は今、先を見越した大衆薬部門の再編を進めているが、事業買収の口火を切り、いち早く規模拡大に乗り出したライオンが、次の一手が打ち出せず、立ち往生している。 日用品メーカー大手のライオンは04年7月、中外製薬の大衆薬部門を買収。同社の大衆薬売上高は単純合算で500億円に迫り、業界3位に躍進した。とはいうものの、事業基盤を固めるにはさらなる事業拡大が必要だ。ところが、製薬各社は大衆薬部門の売却先として、ライオンを対象外にしている。業界内で同社の事業買収に悪評が立っているからだ。背景には中外製薬から移籍した70人の社員のほとんどが退社の憂き目に遭った経緯がある。とりわけ、同社の大衆薬部門トップである岩崎春雄常務取締役が酷評されている。岩崎氏は大衆薬部門の絶対的な「独裁者」と ………
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