「太子党」の資産30兆円中国当局文書が明かす

2007年2月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]

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 中国の共産党幹部や高級官僚の子弟であるいわゆる「太子党」が、中国国内の民営経済部門のうち少なくとも五つの業界の中で90%前後を経営者として掌握していることが、最近の中国当局文書から明らかになった。幹部子弟約2900人で2兆人民元(約30兆円)相当の資産を保有しているという。 本部を米国に置く中国情報サイト「観察」がこのほど、中国国務院研究室、共産党理論の中心地である中央党校研究室および社会科学院の関係部門による調査報告書として伝えた。それによれば、中国国内の金融、対外貿易、国土開発、大型プロジェクト、証券の5民営経済部門において、経営者など主要職務の85~90%が太子党に占められており、中国国内で1億人民元以上の資産を持つ3220人のうち2932人が太子党経営者とされる。 出身地は特定の八つの省・市に集中しており、広東省1556人、浙江省462人、上海市225人、北 ………

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