2007年3月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]
ルーヴル美術館、ポンピドゥー・センター、ロダン美術館などパリにある美術館が相次いで国外進出を決定。「美術館ビジネス」拡大路線の是非をめぐって論争が起きている。『ダ・ヴィンチ・コード』効果もあって、06年度の入館者数が800万人を超えたルーヴル美術館は、昨年10月に米アトランタに「ルーヴル・アトランタ」を開設したのに続き、仏北部の町ランス、アブダビ(アラブ首長国連邦)の観光地サーディヤット島に「別館」を建設する計画を打ち出した。サーディヤット島にはすでに米グッゲンハイム美術館の建設が決定しているが、ルーヴルはロゴを20年間貸与し、所蔵作品の一部の中長期供出、学芸員の派遣などを含む美術館管理のノウハウ供与を通じて収益拡大につなげる。 年間入館者数600万人のポンピドゥー・センターは08年にメッス(フランス)、10年に上海にそれぞれ別館を建設する予定。ロダ ………
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