2007年3月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
中堅AVメーカーの船井電機の動向に注目が集まっている。巷間では松下電器産業が売却する日本ビクター株の受け皿候補として名前が挙がっているが、これは実態とは違う。 液晶テレビやDVDレコーダーなどをOEM(相手先ブランドによる生産)供給するのが船井のビジネスモデル。米ウォルマートで売られているAV製品の大半を船井が担っているのは、つとに有名だ。こうしたビジネスを原則としている以上、ビクターを手中に収めるリスクは大きい。ビクターブランドで商品を売ればOEM先と競合する商売を展開することになり、OEM契約が破棄される可能性が高いからだ。 実は船井が狙っているのは、ビクターと同様に経営再建中の三洋電機。三洋はブラウン管テレビからの切り替えが遅れ、松下やシャープ、ソニーなどがしのぎを削る薄型テレビ市場で見る影もない。 このため、昨春に台湾の広達電脳と提携すると表 ………
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