ロシアのエネルギー覇権を「受け入れます、理解します」とメルケルに言わせたが。
2007年3月号 GLOBAL
エネルギーという“人質”がある限り、ロシアとドイツを筆頭とする欧州大陸諸国の戦略的パートナーシップは、ちょっとやそっとでは揺らぎそうにない。現に1月21日、独ロ首脳会談後の会見で、ドイツのアンゲラ・メルケル首相はこう述べた。「ロシアはウクライナやベラルーシなどのパートナー諸国との間で、石油や天然ガスを市場価格で売買する関係を構築しようとしています。私はこれを受け入れ、また理解します」 若干の解説が必要だろう。発端は1月8日にベラルーシが同国経由の石油パイプライン「ドゥルージュバ(友好)」から不法に石油を抜き取っているとして、ロシアが同国への石油供給を停止したことである。その結果、このパイプラインの供給先であるポーランド、ドイツ、スロバキア、ハンガリー、チェコなど欧州諸国も巻き添えを食って、一時“油断”の憂き目を見た。 ちょうど1年前にウクライナ ………
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