2007年4月号 連載 [人事 HUMAN FACTOR]
電源開発(Jパワー)のトップ人事は、プロパーの中垣喜彦社長(69)が会長に就任し、同じくプロパーの沢部清副社長(60)が社長に昇格、経産省出身の太田信一郎副社長(60)を副会長に据えて監督官庁のメンツも立てる案で固まった。同社は1952年に設立された経産省系特殊法人で、2003年の完全民営化後、初のプロパー社長の中垣氏がリーダーシップを発揮してきたが、すでに高齢のうえ、今年6月で3期6年となるため、交代は必至。後継者は沢部氏と太田氏の両副社長に絞られている。沢部氏は経歴が人事、総務など管理部門に偏っており、社外人脈が太くない点が弱みとされる。太田氏は特許庁長官を務めた大物官僚だが、天下りには社内外の抵抗がある。両雄が社長と副会長ポストで棲み分ける異例の人事となった。 ………
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