2007年4月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
「三国人」発言などで排外主義をのぞかせ、その政治姿勢を問われてきた石原慎太郎都知事がまたやった。都は公園管理者を通じて在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の実行委員会が主催する大会会場として都立日比谷公園大音楽堂(千代田区)の使用をいったん認めながら、開催の直前になって突如、取り消した。処分の是非をめぐり2審まで裁判で争われた末、許可せざるをえなかった、というドタバタ劇を演じた。朝鮮総連側は3月3日に在日朝鮮人への人権侵害などに抗議する5千人規模の中央大会を計画。開催日の1カ月以上前に大音楽堂の管理者へ使用許可を願い出て、承認されていた。しかし、開催のわずか5日前になって都の指示を受けた管理者側が公園使用の取り消しを決める。管理者が2月下旬に右翼団体からわずか2回の抗議を受けたことを理由に、「警察の警備等によってもなお混乱が危惧される」という「特別 ………
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