シティに日興CGをさらわれ屈辱の斎藤みずほCB頭取

2007年4月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

  • はてなブックマークに追加

不正会計問題で4月に東京証券取引所で上場維持が決まった大手証券、日興コーディアルグループ(CG)は、4・9%の株を保有するシティグループのTOB(株式公開買い付け)でシティが過半の株を取得しようと手を挙げていた。東証の決定に先んじて3月6日には、桑島正治日興CG社長とダグラス・ピーターソン・シティ在日代表が「できちゃった婚」のように共同会見する手際のよさ。この電光石火に比べ、決断が遅れて笑われているのが、大和証券を抜いて営業収益で一気に国内証券第2位に躍り出るチャンスを失ったみずほフィナンシャルグループ(FG)である。かねて日興に秋波を送っていたのはみずほコーポレート銀行(CB)の斎藤宏頭取。保有日興株を4.8%まで買い増して資本・業務提携を結んだのも、来年1月にみずほ証券と新光証券を合併させることにしたのも、「日興という熟柿が落ちるのを待つ受け皿」づくり ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。