「伊勢丹・阪急百貨店」統合構想が急浮上

仕掛け人は松屋の古屋会長。大丸・松坂屋を抜く日本一のファッションデパートが誕生するか。

2007年4月号 BUSINESS

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百貨店が大再編の秋(とき)を迎えている。業界4位の大丸と同8位の松坂屋の電撃的な経営統合が明らかになったが、さらに驚くべき構想が急浮上。「伊勢丹と阪急百貨店に松屋を加えた3社連合のシナリオが動き出した」(アパレルメーカー首脳)というのだ。百貨店業界はバブル崩壊後、マーケットが縮小。日本百貨店協会によれば1991年に9兆7千億円あった全国の百貨店売上高は2006年には7兆8千億円まで落ち込み、対前年売上高も10年連続でマイナスが続いている。すでに多くの地方百貨店が退場した。背景には郊外型ショッピングセンター(SC)の隆盛がある。巨大な駐車場を完備したイオンなどが、有力テナントを揃えたSCを地方郊外に多店舗展開し、中心市街地から顧客を吸い取っているのだ。店舗も商品も見劣りする地方百貨店はひとたまりもなく駆逐された。では、大手百貨店なら大丈夫かというと、そうでも ………

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