東証1部上場の晴れの儀式をドタキャン。公安筋の噂まで飛び交う「ABCマート」の謎。
2007年5月号 DEEP [靴の中の嵐]
人も無げなふてぶてしい態度は時に“仕返し”を受ける。実刑判決を受けたライブドアの堀江貴文前社長が典型だろう。その強情っぱりの片鱗は、インターネットバブルの崩壊が始まった2000年4月6日、東証マザーズに「オン・ザ・エッヂ」(のちライブドア)を上場した時に早くも見せている。危惧したのが、先んじて同年3月に株式公開を果たしたインターネット総合サービスの「サイバーエージェント」社長、藤田晋である。藤田のベストセラー『渋谷ではたらく社長の告白』の一節にこうある。「上場当日は東証の取引所の中を案内されて、理事長に挨拶するという儀式があります。堀江さんはどんな気持ちで東証の中を歩いているのでしょう」初値は冴えなかった。東証内で行われる式典に、旧知の堀江が「Tシャツ、ジーパン姿で参列するのではないか」と藤田は心配する。が、やっぱり堀江はラフな服装で現れた。いか ………
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