2007年5月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
「発掘!あるある大事典Ⅱ」の捏造問題で、関西テレビが総務省から警告を受け、千草宗一郎社長が引責辞任したが、不思議なのはフジテレビに何らお咎めがなかったことだ。実は総務省は、捏造番組を放映したフジにも厳重注意の行政指導を行う方針だった。しかし、菅総務相の意向で行政指導を免れ、フジ出身の出馬迪男(いづまみちお)関テレ会長も留任。千草社長ひとりが詰め腹を切らされた。千草氏には、かつてフジの日枝久会長と対峙した過去がある。20年前にフジの編成局長だった日枝氏に逆らって、フジが放送していた人気深夜番組「オールナイトフジ」のネット放映を拒んだのだ。代わって放映された自社制作の「エンドレスナイト」が高視聴率をあげ、関テレが独立志向を強めるきっかけとなった。千草氏は「タフガイ千草」と人望を集め、生え抜き社長の座を射止めた。一方、日枝氏は千草氏のお目付け役 ………
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