温暖化目標「破約」の日本

誰も言わないが、達成は絶望的。頑なだった米国が豹変し、高をくくっていた日本は今や窮地。

2007年6月号 COVER STORY [ポスト京都議定書]

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アーノルド・シュワルツェネッガー(カリフォルニア州知事)は、伊達や酔狂で俳優の看板を背負っているわけではない。大衆へのメッセージが実にうまいのだ。米国では「メディア・サビー(savy=熟知)」と呼ばれているほど。4月12日、ニューヨーク市内の講演会でも「サビー」ぶりを発揮した。テーマは知事ご執心の地球温暖化対策である。「気候問題に取り組む人はボディビルダーのようにセクシーだ。(環境対策を)実行に移すことに反対している人たちに言わせてもらおう。(海水温度上昇で)足元の氷床が解けていく南極ペンギンたちのように、あなたたち自身もよって立つ基盤が崩れていき、漂流する――グッバイ、マイ・リトル・フレンズ」絶妙だ。「マイ・リトル・フレンズ」は、ペンギンとともに、温暖化への対策実施に反対する米国内外の政治家を揶揄している。「環境活動=ボディビル」していないか ………

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