2007年7月号 連載 [人事 HUMAN FACTOR]
次期参院議長に自民党の片山虎之助参院幹事長(71)の名前が浮上している。序列では、参院のドン、青木幹雄参院議員会長の番だが、青木氏は津島派の事実上の会長であり、派閥を離れるわけにはいかない。青木氏は今、同派の「総裁候補不在」を克服するために、ポスト安倍に額賀福志郎元防衛庁長官を担ぎ、盛り立てようとしている。
一方、自治官僚出身の片山氏は政策通として「党内で一目も二目も置かれている」ものの、その歯に衣着せぬ物言いから敬遠する向きが少なくない。このため「青木さんは参院自民党トップである議員会長の座を片山氏に譲ることをためらっている。自身は議員会長にとどまり、片山氏を議長にもっていくのがベストと考えているようだ」と自民党長老は明かす。
当の片山氏はそれどころではない様子。民主党新人の姫井由美子候補(48)の急追を受け、地元岡山でよもやの苦杯を喫するかもしれないからだ。