消費者物価は3カ月連続マイナスと逆風だが、翌日物金利では怪しい動き。執念を見せる福井日銀。
2007年7月号 BUSINESS [日銀ウォッチャー]
福井俊彦日銀総裁の「花道」のつもりなのだろうか、日銀が追加利上げを視野に入れている。だが、形勢はよくない。重要な目安である全国消費者物価指数(生鮮食品を除く)が2、3、4月と3カ月連続で前年同月比マイナスを記録、「インフレ予防」を理由にするのは無理がある。それでも、日銀は堅調な景気を背に「たとえ消費者物価が小幅マイナスでも」と早期利上げに意欲をみせるのだが……。マヨネーズとタクシー。このところ、日銀幹部が外部の経営者やエコノミストに会うと、好んで持ち出す一口話である。キユーピーは5月8日、マヨネーズを値上げすると発表した。6月1日以降の出荷分が値上げの対象で、家庭用と業務用をそれぞれ約10%ずつ引き上げる。代表的な500グラム入りの家庭用は参考小売価格を現在の319円から350円に上げる。値上げは実に17年ぶりだ。「ある日、突然にインフレはやってくるんです」 ………
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